社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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EU向けセレンミラーDAU初出荷

2013年2月

 先月末フィンランド向けに「CEREN MILLER DAU」のCEマーキング仕様機が出荷された。CEマーキングは「スーパーマスコロイダー」でも取得しているが、CEREN MILLERでは初めての取得だ。書類検査、安全性検査、部品の適合検査、電磁波及び騒音検査 等々まる二日間に渡る検査には高額の費用と労力を要するが、これも将来への先行投資だ。

 本機はフィンランドの先端材料研究機関に納入されるが、引き合い当初はアメリカ勢とドイツ勢との微粒化競争があった。 その結果、性能とコストパフォーマンス両面で当社の装置が評価され受注と相なったが、世界の名だたる粉砕機メーカーに競り勝ったことは何より嬉しいことだったし、今後の販路拡大に大きな自信となった。
本機はバッヂ連続式の気流式粉砕機で、投入された原料は高速旋回気流の下1パスで5μm前後の超微粒子に粉砕される。当社以外の気流式粉砕機の多くは10μm前後が粉砕限界であることを考えると、他に大きく水をあけたことになる。且つ、粉砕後の粉体特性としては、減圧運転の効果で色褪せや味・成分劣化が極めて少なく、良質の粉末を得ることができる。また、不活性ガスの雰囲気下で粉砕することもできるので、更に高品質の製品を得ることもできる。

 いつぞやの「独り言」で述べたが、本機は当社自慢のプロジェクトチーム活動により開発されたもので、社員の汗と努力の結晶である。開発期に置いては改造に次ぐ改造とテストに次ぐテストで連日深夜に至る作業が続いたが、皆明るく前向きに取り組んでくれたことが忘れられない。私が当社に入社して33年、先代より社長を引き継ぎ18年だが、社内の雰囲気と連帯感は今が最高だ!


出荷待ちのDAU

書類作りも一苦労

手間暇かかる検査