社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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緊急事態宣言の解除

2021年3月

 二ヶ月半に及ぶ緊急事態宣言が解除された。"やっと"という声と"まだ早いんじゃない!"という声があるようだが、私はどちらかというと後者の意見だ。人々の意識に相当緩みが出ていてこのまま続けても効果が薄いこともわかるが、今解除すれば5月頃には第四波に見舞われ、再び緊急事態宣言発令なんてことにもなり兼ねない。オリンピックを目前に控え、大きな影響を及ぼすこと必定で、慎重の上にも慎重に考えてほしかった。
感染者数と死者数に関して言えば、日本は欧米に比べ圧倒的に少ないので"奇跡"と評価されているなんて報道を時々目にするが、何を隠そうアジア地区で見ればインド・インドネシアに続きワースト3であることはあまり報じられていない。

8年前、総理に返り咲いた安倍氏は「日本をIT先進国にする!」と錦の御旗を掲げたが、このコロナ禍に於いて真逆の結果を招いていたことが各所で露呈した。「感染者対策」や「リモートワーク」、さらに言えば、一人10万円支給する際「申請はメールではなくFAXで!」・・・開いた口が塞がらなかった。G7に参加する資格がある国とは思えない。

数年前SARS危機がアジアに飛来。奇跡的に日本には上陸しなかったが、韓国・中国・台湾には感染者が発生。その経験を基に防疫管理体制を構築、それが今回のコロナ禍に於いて存分に活かされた。IT先進国となった中国・韓国はスマホの位置情報を基に、感染者の周りにいた不特定多数の市民を割り出し、電子マネーの使用状況から行動範囲を絞り込み、感染ルートを遡ることができるというのに、日本はPCR検査さえ満足にできず、「感染ルート不明者が7割に達しています」と平気な顔で報道していたが、恥ずかしくないのだろうか?
あの時日本も防疫管理体制を構築しなければならなかったのに、結局何もしなかった危機意識のない日本。責任の所在を明らかにし、二度と同じ轍を踏まぬようリードしてくれる政治家を大望する。