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「脳に忍び込むナノプラスチック」という番組を見て驚いた

2026年2月

 先日「脳に忍び込むナノプラスチック」という番組を見て驚いた。
海洋に流出したプラスチックは長い年月をかけて紫外線や波、風など自然の力により砕かれ、やがて5mm以下のマイクロプラスチック(以下MPと表記)となり、更には目には見えないほどの大きさまで粉砕され続け、やがては数十ナノメートル(髪の毛の1000分の一程度)のナノプラスチック(以下NPと表記)と呼ばれるものになってゆく。

そのMPやNPを魚貝が餌と間違えて食すことで、少しずつ魚貝の体内に蓄積され、食物連鎖によってやがては人間の体内にも蓄積されることになる。
TVの実験映像では、ミクロンサイズのMPは内臓に蓄積されることはあっても脳内に入り込むことはなかったが、恐ろしいことに、数十ナノサイズのNPの場合は脳内に蓄積されることが動物実験により証明されたという。
血管内に入り込んだMPが原因で脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたり、認知症になった人の脳内からは、聞き違いでなければ小さじ一杯もの量のNPが発見されたというから、これが本当であれば筆舌に尽くし難い状態だ。

 世界中で一年間に廃棄されるプラスチック類は3億5300万トンで、うち800万トンが海洋に流出するらしい。流出したものの一部は海岸に漂着するが、多くは漂い続け、長い年月と共に微細化されMPやNPになってゆく。そして、その一部が空中に舞い上がり、今では富士山の山頂でも採取できると聞いて開いた口が塞がらなかった。

 弊社は超微粒粉砕機の製造を生業としており、今多くの産業界からナノレベルの粉砕を求められている。「超微粒」という価値をお客様に提供することで、新製品が開発されたり、従来品の高性能化に貢献してきたことを自負していたが、環境汚染の片棒を担ぐことにも成りかねない立ち位置にいることを再認識させられた。
SDGsを積極推進してきたつもりだが、再度、リサイクルやリユース、作る責任や使う責任をもう一度見直してみなければならないと感じさせられたTV番組だった。

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