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30年ぶりに大連を訪問

2018年10月

 先日 三十数年ぶりに中国の大連を訪問した。当時二十代後半だった私は毎月のように中国各地を訪れたが、とにかく初めて訪問したのが大連だった。笑い話だが、初めて訪中する際日本の商社マンから、「中国人は議論により問題を解決する民族だから、拳を振り上げるケンカはしない」と聞かされおり、興味深々訪中した。大連空港で我々を出迎えてくれた車が市内に入った時、発車しようとした車の前を歩行者が走り抜けたその瞬間、同乗していた中国人スタッフは車から駆け下り、その者の肩に手を掛けてパンチを喰らわせた!「議?、議?、議論は?」と開いた口が塞がらなかったことが今も忘れられない。(笑)

 そんな思い出の地大連。嬉しいことに大連駅の駅舎は当時の面影そのままで、1933年に建てられて以降今も使われている。上野駅をモデルに建てられているせいか、どことなく懐かしさを感じる建物だ。
 今回の訪問は東北地方の現状を知ることが目的だった。というのも、海をまたいで目と鼻の先にある青島(チンタオ)の信じられない画像を見て、どうしても行ってみたくなったというのが正直なところだ。青島たるや新宿の数倍はあろうかという高層ビル群が、驚くかな虹色に光り輝くのだ。しかもその光が波打つように流れるから驚きだ。なぜこのようなド派手な演出をするのか聞いてみると、、、、人々の意識が高揚し、購買意欲が増し、その結果GDPが増すというのが理由のようだが、正直やりすぎだ!
大連駅前にも100階建ての超高層ビルが数棟あるが、全体的には古い建物もあり、発展途上の地方都市と云った感じで、青島と比べるとその差は著しい。元の大連市長はアンチ習近平派だったため、中央政府からの支援が十分でないことが一番の理由らしい。ちなみに元の大連市長はあらぬ疑いを掛けられ今は投獄されている。
大連は古くから日本企業が多く進出しており、人口に占める日本人率は一番高いこともあってか、中国の中では一番親日的な都市らしい。「仕事は上海、住むのは大連!」の大弾幕が印象的だった。


ド派手な青島の光るビル群

大連の中心部(駅周辺)